骨の髄まで感謝御礼舞台挨拶 オフィシャルレポート
11月17日にユナイテッドシネマ豊洲で劇場アニメ『カメの甲羅はあばら骨』の感謝御礼舞台挨拶が行われ、声優を務めた清水尋也さん、栗田航兵さん(OCTPATH)、四谷真佑さん(OCTPATH)、モリ・マサ監督が出席、そして主題歌を務めたOCTPATH全メンバーも登場しました。
公開後の周囲の反応について、清水さんは「『面白かった』『クスクスと笑えるところもありつつ、感動もあって、涙が流せるストーリーで面白かった』という声をいただいています。完成披露舞台挨拶に祖母が来てくれて、終わった後に『どうだった?』と電話したら、ひとこと『世界観がすごかったわ』と言っていました。身内からの評価は嬉しいです。」と笑顔を見せました。
声優初挑戦だった栗田さんは「『馴染んでたよ』と言ってくれる方が多くて嬉しいです。」と語り、四谷さんも「どんな映画なの? と思いつつ、見たら王道青春ストーリーで、楽しかったよと言う声をいただきました。僕の新たな一面――声優初挑戦の良さもあったと言っていただけて、素直に嬉しかったです。」と喜びを口にしました。
モリ監督は、「3人が演じたカメ田(清水さん)、ワニ渕(栗田さん)、ワシ崎(四谷さん)の芝居が上手でハマっていたという声をよく聞きます。」と明かし、改めて3人への感謝を口にしていただきました。
栗田さんは、声優どころか演技初挑戦とあって「初めに言われた時は凍りましたね…。」と明かし、収録では四谷さんと隣同士のブースで顔を見合わせながら行ったそうで「ワクワクしながら声を入れさせてもらいました。」と話しました。
四谷さんは「僕も不安や緊張はあったけど、隣で栗田が初挑戦でも持ち味を出して純粋に楽しんでいる姿を見て、緊張がほぐれました。」と“戦友”を見やり、笑顔になりました。監督も初挑戦とは思えない2人の演技に「お世辞抜きでバッチリハマっていました。」と太鼓判を押していました。
また、本作にちなんで「青春」を感じたエピソードについて尋ねると、清水さんは「高校の時、軽音部でベースをやっていて、文化祭の後夜祭で、みんな見ているところでバンドのライブをしました。ずっと過ごしてきた友達と演奏して、よく遊んでいる友達が最前列に陣取っていて……いまでも鮮明に思い出せる良い思い出です。」と明かしました。
栗田さんは「公園かなぁ…」とポツリ。「文化祭とかお祭りはガチタイプだったんですけど、100%出し切った後、夜の公園で友達とアフタートークをして。その時が青春やったなぁ…。行事も青春ですけど、その後の時間が好きなんです。いまでもライブの帰り道にメンバーと話してる時間が一番好きです。」としみじみと語りました。
四谷さんは「最近なんですけど、メンバーでドライブに行って、1泊2日のお泊りをして、夜に海辺で花火をしました。青春じゃないですか? 夜に友達と花火とかしたことがなくて…。」と明かしました。栗田さん曰く、四谷さんは「初めての経験が多い」とのことで、「メンバーみんなでごはんに行った時も『これが青春か…』としみじみと言ってくれるんです。もっと(青春を)味わわせたいですね。」と語りました。そんな四谷さんが次にやってみたい「青春」なことは『文化祭を友達と回ること』。これには清水さんから「いまから?大騒ぎになるわ(笑)!」とツッコミが飛んでいました。
そして、この日は栗田さんと四谷さんだけでなく、OCTPATHのメンバーである古瀬さん、太田さん、小堀さん、高橋さん、海帆さんも駆け付け、登壇陣に花束をプレゼント! 古瀬さんは「ひとつの目標だった映画の主題歌を担当できて、感謝でいっぱいです。」と感無量の様子。実は、清水さんと古瀬さんは以前からの友人とのことで、清水さんはOCTPATHが主題歌を担当すると聞いた時の驚きを明かしました。「デビューが決まったのは知っていたけど、こんなに早く仕事で一緒になるとはと、びっくりしました。」これに対し古瀬さんは、正式にマネージャーから主題歌決定が伝えられる前に「ヒロから『おめでとう』って連絡があって(笑)」と清水さんのフライングを暴露しました。清水さんはOCTPATHのライブにも足を運んだそうで「一番驚いたのは会場の一体感。ペンライトを振りながら、それぞれの挨拶の時、それぞれのメンバーカラーのライトに染まるのがすごいなと思いました。」と興奮気味に語りました。
小堀さんは、栗田さんと四谷さんの声優デビューについて「不安ではありましたね。栗ちゃん、いける?って(笑)」と冗談交じりに話し、主題歌については「ずっとメンバーの中でひとつの夢でした。(スクリーンに)流れた時、本当に主題歌になったんだなと感動しました。」と感慨深げに語りました。
高橋さんも最初に決定を聞いた時は「え? 俺ら?」という反応だったことを明かし「デビューして半年で…早っ!しかもこんなに素敵な映画で…。」と喜びと驚きを口にしました。
海帆さんは主題歌「Like」の特にサビ前のお気に入りのフレーズを口ずさみ「『いいじゃん』って語りかけるフレーズ、『やっちゃいなよ!』というシンプルなワードが大好きで刺さってます!」と語りました。太田さんも楽曲について「ステップアップがテーマになっています。(劇中の)カメ田の成長と重なる部分が多いので、エンディングまで楽しんでください!」と観客に向けて呼びかけました。
さらにこの日は「Like」の振り付けを古瀬さんを中心にOCTPATHのメンバーが会場の観客に直接レクチャー! 最後にはスクリーンに映し出されたキャラクターの特別映像とともに、会場全体でサビ部分の振付を行い、大いに盛り上がりました。
最後に、清水さんは「個性あふれる…個性しかないキャラクターばかりが登場します。クスッと笑えるくだらないことも起こりつつ、しっかり芯のあるメッセージのこもった映画になっていますので、ぜひ楽しんでください!」と語り、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じました。